メインコンテンツまでスキップ

ログ再生機能

ログ再生機能は、本ツールのログファイル形式で記録されたログ内容をそのまま送信することができます。
ログ再生の再生対象にできるログは最大120万レコードです。

製品使用イメージ

Use1:Log Replay

予めECU間の通信ログを取得しておいて、ECU:Aが無くても、ログ再生を行なうことで通信模擬を行なうことができます。


基本操作

  1. Simulation WindowでLog Replayを選択
    メニューやツールバーから「Simulation Window」を選択します。
    「Simulation Window」のSimulation Modeにて「Log Replay」を選択するとログ再生機能が使用できます。
Log Replay
  1. ログファイルを読み込む
    Log Fileの「…」ボタンをクリックして、読み込み対象のMicroPeckerXログファイルを指定します。
    「Load」ボタンをクリックすると、ログファイルのデータを読み込みます。
Log Replay
  1. モニタリング開始

ログ再生の設定後、モニタリングを開始することでログ再生が実行されます。
メニューバーの「Command」→「Start」を選択、または、ツールバーのGUI Startボタン、F5キーでモニタリングを開始すると、フレームが送信されます。

GUI Start

Log Replayの画面説明

Log Replay
項目説明
Log File読み込むログファイルのパスとファイル名を表示します。
SelectFileボタンボタンボタンをクリックすると、ファイル選択ダイアログが表示されますので、読み込むログファイルを選択します。
※選択するだけでは読み込みません。Loadボタンをクリックしデータを読み出してください(※1)
Loadボタンログファイルの読み込みを実行します。
Loopログ再生送信の繰り返し有無を設定できます。
チェックボックスがOFFの場合は、ログデータを全て送信すると待機状態になります。
Offsetモニタリング開始後、ログ再生送信開始までの時間を設定できます。
イベントトリガー設定時は、イベント検出からログ再生送信開始までの時間設定になります。(※2)
Repeat IntervalLoop時の最終フレームから先頭フレーム送信までのインターバル時間を設定できます。(※2)
Stopボタンログ再生送信中にボタンをクリックすると、ログ再生送信を停止します。
[1]読み込んだログファイルの内容を表示します。(※3)
Event TriggerNoneイベントトリガーを使用しません。
Receive TriggerCANフレームの指定CAN IDの受信をイベントとして検出します。
Receive Trigger(CAN-FD)CAN FDフレームの指定CAN IDの受信をイベントとして検出します。
Ext Triggerポート入力をイベントとして検出します。(※4)
Log Trigger指定したモニタリングログをイベントとして検出します。
Key Trigger指定したキー入力をイベントとして検出します。

※1: MicroPecker Analyzerのログファイルは読み込みできません。
※2: updownボタンボタンにより1の位、0.1の位の増減を行うことも可能です。
※3: 読み込んだログファイルの内容は、以下のように扱います。
・Timeはログファイルそのままではなく、最初のフレームを基準とした相対時間となります。
・データフレームまたはリモートフレームが対象となり、エラーのレコードは無視します。
※4: Ext Triggerは、開発中のため、使用できません。

イベントトリガー設定

イベントトリガーの発生条件検出に合わせて、ログ再生の開始を設定することができます。

BurstTransmit Event
項目説明
Noneイベントトリガーは使用しません。
Receive TriggerCANフレームの指定CAN IDの受信をイベントとして検出します。
Receive Trigger(CAN-FD)CAN FDフレームの指定CAN IDの受信をイベントとして検出します。
Ext Triggerポート入力をイベントとして検出します。(※1)
Log Trigger指定したモニタリングログをイベントとして検出します。
Key Trigger指定したキー入力をイベントとして検出します。

※1: Ext Triggerは、開発中のため、使用できません。

Receive Trigger / Receive Trigger(CAN-FD)設定

Receive Triggerを選択することで、イベントとして検出する受信フレームCAN IDの設定を行なうことができます。
特定のCAN IDを受信した時にフレームを送信するなどの使い方ができます。

Receive Triggerを選択すると設定エリアが表示されるので、イベントトリガーの対象とする受信フレームのCAN IDを設定します。

Receive Trigger
項目説明
Format標準ID(Std)/拡張ID(Ext)を設定します。
IDトリガー対象となるCAN IDを設定します。
Typeデータ(Data)/リモート(Remote)フレームを設定します。※CANフレームのみ

Log Trigger設定

Log Triggerを選択することで、イベントとして検出するログの設定を行なうことができます。
Log Triggerでは、特定データの指定やエラーフレームなど、詳細な条件をトリガーとして設定できます。

Log Trigger

Log Triggerでは、updownボタンボタンをクリックすると、Log Trigger設定ダイアログが表示されます。さらに、「Data Setting」ボタンをクリックすると、Data Settingダイアログが表示されます。

Log Triggerの画面説明

Log Trigger
画面メニュー説明
設定表示部トリガーとするログ情報を表示します。ダブルクリックすると、Log Trigger設定ダイアログを開きます。
updownボタンボタンボタンをクリックすると、Log Trigger設定ダイアログを開きます。
Log Trigger設定ダイアログの画面説明

トリガー検出対象のログの条件設定を行います。

Log TriggerSetting
項目説明設定値
Chトリガー対象とするCh(MicroPeckerX単位)以下のプルダウンから選択できます。
ALL / 1 / 2 / 3 / 4
InnerChトリガー対象とするCh(MicroPeckerX内部Ch)以下のプルダウンから選択できます。
ALL / 1 / 2
Direction送受信フレームを指定R:受信フレーム / T:送信フレーム / R or T:送受信両方
State正常フレーム、またはエラーフレームを指定以下のプルダウンから選択できます。
OK / NG
Type対象フレームの種別を指定以下のプルダウンから選択できます。
[Status : OK選択時]
・CAN-FD Frame
・CAN Data Frame
・Remote Frame
[Status : NG選択時]
・All Error
・Bus Error
・Error Warning
・Error Passive
・Bus Off Entry
・Bus Off Recovery
・Overload
・Bus Lock
・Arbitration Lost
・Stuff Error
・Form Error
・Ack Error
・CRC Error
・Recessive Bit Error
・Dominant Bit Error
・Ack Delimiter Error
ID FormatCAN IDの指定CAN IDの標準(Std.)、または、拡張(Ext.) を選択します。
CAN IDは、Hexにて表記します。アスタリスク(*)入力の場合はCAN IDの判定は行いません。
DLCCANデータ長アスタリスク(*)入力の場合はDLCの判定を行いません。
Data SettingボタンData Settingダイアログを開く-
[1]データ部Data Settingダイアログで設定したデータを表示します。
Data Settingダイアログの画面説明

Log Trigger設定ダイアログのData Settingボタンをクリックすると、Data Settingダイアログが表示されます。
トリガー検出対象ログのデータ条件設定を行なうことができます。設定画面は、Hex(16進数)とBinary(2進数)の表記をタブで変更できます。

Log Trigger DataSetting
項目説明詳細説明
IDCAN IDData SettingではCAN IDの編集はできません。
DLCデータ長DLCの設定情報に合わせて[2][3]のデータ設定領域の表示が変更します。
アスタリスク(*)入力の場合はDLCの判定を行いません。
[1]Hex/Binary表示切り替えタブデータ表示をHex/Binaryに切り替えできます。
[2]1byteごとのデータ設定領域(※1)1マスが1byte表記でデータ設定が可能です。左上のマスがData1になります。
アスタリスク(*)入力の場合はデータの判定を行いません。
[3]Editor領域(※1)1byteをカンマ区切り表記でデータ設定が可能です。
アスタリスク(*)入力の場合はデータの判定を行いません。
設定内容をCSVファイルとして保存、読み出しが可能です。
LaodボタンボタンData Setting設定ファイル読み込みData Settingで保存したCSVファイルを読み込みます。
SaveボタンボタンData Setting設定ファイル保存Data Settingの設定内容をCSVファイルに保存します。保存対象は[3]の設定情報となります。

※1: データ設定は、[2][3]のどちらでも変更可能です。[2][3]は設定表示を連動しています。

Key Trigger設定

Key Triggerを選択することで、キーボードからのキー入力をイベントとして検出する設定を行なうことができます。
キー入力に合わせてフレーム送信を行なうなどの設定ができます。

Log Trigger DataSetting
項目説明詳細説明
[1]メインキー設定トリガーとするキーを設定できます。
使用できるキー:0~9、A~Z、F1~F12、SPACEキー
[2]サブキー設定メインキーと組み合わせるサブキーを設定できます。
使用できるキー:Shift、Ctrl、Altキー