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製品構成と機能概要

製品構成

本製品は以下の構成で使用します。

MicroPeckerX CAN FD Analyzer

MicroPeckerX本体
MicroPeckerX本体 1台
USBケーブル
USBケーブル 1本
MicroPeckerX Control Software

MicroPeckerX Control Software(GUIアプリケーション)
※ サニー技研Webサイトからダウンロード

同期ケーブル
同期ケーブル 1本

CANケーブル

用途に応じて、以下のCANケーブルを組み合わせて使用します。

CAN 1chクリップケーブル
CAN 1chクリップケーブル
《S810-MX-CB1》
CAN 2ch Dsubケーブル
CAN 2ch Dsubケーブル
《S810-MX-CB2》

製品の機能概要

本製品は、以下の機能を提供します。

MicroPeckerX CAN FD Analyzer

機能概要
モニタリング機能接続したCANバスのフレームデータをリアルタイムモニタリングします。
・トリガ検出によるログ開始/停止制御
・出力フレームのフィルタ
・任意フレームへのラベル付与・強調表示
・同一ID固定モニタ表示
シミュレーション機能各種の送信モードを選択可能です。
1. スロット送信
・最大28フレーム登録+任意フレーム即時送信
・周期送信/イベント送信/イベント周期送信/Direct送信
2. ログ再生モード
3. バースト転送モード
アナライズ機能ログデータの読み込み~解析をサポートします。
・自動/手動ログ読み込み
・データ検索
・フィルタ表示
・Chログマージ
・フレーム周期計測
・GWフレーム遅延時間計測
・GWフレームロスト計測
・GWフレーム滞留計測

システム構成図

システム構成例

システム構成例を以下に示します。

FD2システム構成例
機器名備考
1WindowsPCCANモニタの条件設定、CANモニタデータを表示するGUIアプリケーションを実行するWindowsPCです。
2インストーラソフトウェア(GUIアプリケーション、USBドライバ)の初回インストール、およびバージョンアップ時に必要となります。
3MicroPeckerX本体USBケーブルをPCと接続して、CANケーブルをCANバスと接続してください。
複数のMicroPeckerXを使用する場合は、同期ケーブルでMicroPecker同士を接続してください。
4CANケーブルMicroPeckerXをCANバスに接続するためのケーブルです。 1ch用のケーブル(CB1)と、2ch用のケーブル(CB2)があります。
5USBケーブルUSB2.0 Micro-Bのケーブルです。PCとの接続する際に、ご使用ください。
6同期ケーブル複数のMicroPeckerXを同期させるケーブルです。

動作環境

設定ソフトウェアを使用するPCの動作環境は以下の通りです。

項目内容
OSWindows 11 (64bit), Windows 10 (64bit), Windows 8.1 (64bit) [*1] [*2]
CPUIntel社製またはAMD社製のx86プロセッサ(Core i5/Ryzen5以上推奨)
ハードディスク10Gbyte 以上の空き容量 [*3]
メモリ8Gbyte 以上を推奨
USBポートUSB2.0(Hi-Speed)対応で、ポート数が接続するMicroPeckerX数分必要 [*4]
ディスプレイ1920×1080以上を推奨
その他モニタ、キーボード、マウス

[*1]: 省電力機能を持つPCの場合、本製品使用中にPCのスリープ、ハードディスクの停止、CPU クロックの低下が発生しないように設定してください。
[*2]: 仮想環境での動作は未サポートです。
[*3]: 長時間のモニタリングをする場合、十分なハードディスクの空き容量を確保してください。
[*4]: 外付けのUSBハブを用いて接続する場合は、必ずセルフパワー対応機器を選定いただき、外部より電源を供給した上で接続ください。
(USBハブをバスパワー駆動で接続した場合、動作しない、または不安定になることがあります)

用語説明

本書で使用する用語の説明を以下に記述します。

用語説明
CANController Area Networkの略称。車載ネットワーク用に開発された通信プロトコル。ISO 11898で規定された国際標準規格。
CAN FDCAN with Flexible Data-rateの略称。CANを拡張し、より高速・大容量のデータ送受信を可能にした通信プロトコル。ISO 11898-1:2015として標準規格化。
MicroPeckerX車載通信インターフェースを搭載したハードウェアシステムの総称。データ取得や解析など、アプリケーションと合わせて使用する。
ArbitrationCAN フレームの先頭にある識別子(ID)フィールド。複数ノードが同時に送信要求を出した際、ID の大小で優先度を決定し、バスの占有を制御する。
PayloadCAN フレーム内のデータフィールド。実際の生データ(シグナル値)を格納する部分で、最大 8 バイト(CAN)または 64 バイト(CAN FD)まで送受信できる。
ChChannel(チャンネル)の略称。CANバスの物理的または論理的な通信路を指す。
MicroPeckerX では複数の Ch(例:Ch1-1, Ch1-2)を使い、それぞれ独立してデータの送受信を行うことができる。
GWGateway(ゲートウェイ)の略称。異なる通信プロトコルを持つネットワーク間でデータを中継する機能を備えた機器またはソフトウェア。
モニタリングCANバスから取得したデータをGUIアプリケーション上にリアルタイム表示。
ロギングCANバスから取得したデータをテキストファイル(.csv )形式でPCの指定フォルダに自動保存。
物理値実値として使用されるデータ値。「シグナル値 × 分解能 + オフセット」または「(シグナル値 + オフセット) × 分解能」で算出。
シグナル値CAN/CAN FD フレームのペイロード内に格納される未変換の生データ値。
ログ再生取得したログファイルを用いて、その内容を再現・再生する機能。
バースト転送単一フレームまたはログを連続送信し、CANバスを高負荷状態にする機能。