CAN ゲートウェイ解析仕様
CAN ゲートウェイ遅延・メッセージ消失解析
解析仕様概要
ゲートウェイ対象として指定されたCANフレームのゲートウェイ元Chからゲートウェイ先Chのタイムスタンプの差を計測してその最大値、最小値および平均値を取得します。
また、ゲートウェイ元Chからフレームが出ているにも関わらずゲートウェイ先Chで該当フレームが出ない場合はメッセージ消失と判定されます。
設定情報
設定は以下の通り(複数設定可)
- フレーム情報(プロトコル/ID)
- ゲートウェイ情報(元Ch/先Ch)
遅延計測
例 : FrameA、ゲートウェイ元Ch1-1、ゲートウェイ先Ch2-1
赤矢印が遅延を表します。遅延とは別にゲートウェイ元での通信間隔(青矢印)を計測し、その平均も取得します。
- フレーム枠の色は送信データの違いを表す、データの違い(ゲートウェイ元とゲートウェイ先でデータ長が異なる場合は、短い方のデータ長分)も考慮します。
例えば、ゲートウェイ元のDLが8、ゲートウェイ先のDLが5の場合は、Data1~Data5の一致を確認します。 - ゲートウェイ元より先にゲートウェイ先で検出されたログは解析の対象外となります。
- ゲートウェイ元とゲートウェイ先の1セットで1サンプルとして解析します。
メッセージ消失
例 : FrameA、ゲートウェイ元Ch1-1、ゲートウェイ先Ch2-1
消失が発生した場合、その時点で対象フレームの遅延、消失の解析は中断します(次の対象フレームの解析が行われます)が、それまでの解析結果は出力されます。
※: 必ず
の順にゲートウェイ先からでないとNGになります。
1つのフレームにつき、ゲートウェイ先フレームが検出されずゲートウェイ元フレームの情報バッファが最大数(30)に到達した場合もメッセージ消失となります。
解析結果
解析結果は以下の通りです。(対象フレーム数分)
- 最大遅延(そのときのタイムスタンプ)
- 最小遅延(そのときのタイムスタンプ)
- 平均遅延
- GW元受信周期平均
- 最大遅延率(最大遅延÷GW元受信周期平均)
- メッセージ消失タイムスタンプ
- サンプル数
CANゲートウェイ滞留解析
解析仕様概要
ゲートウェイ対象として指定されたCANフレームのゲートウェイ元Chからゲートウェイ先Chの出現数の差を計測してそのピーク値を取得します。
またゲートウェイ先Ch毎のピーク値も取得します。
設定情報
設定は以下の通り(複数設定可)
- フレーム情報(プロトコル/ID)
- ゲートウェイ情報(元Ch/先Ch)
滞留数計測
例 : FrameA、ゲートウェイ元Ch1-1、ゲートウェイ先Ch2-1
- ゲートウェイ元よりも先にゲートウェイ先で検出されたログ(現在値がマイナスとなってしまう場合)は解析の対象外となります。
- ピーク値の加算/減算が行われたフレームをサンプルとしてサンプル数を計測します。
ゲートウェイ先Ch毎のピーク値取得
対象フレーム全てのゲートウェイ先Chでのピーク値を取得します。
例 : Ch2-1に対するCh毎の滞留例
FrameA、ゲートウェイ元Ch1-1、ゲートウェイ先Ch2-1
FrameB、ゲートウェイ元Ch3-1、ゲートウェイ先Ch2-1
- ゲートウェイ元よりも先にゲートウェイ先で検出されたログ(現在値がマイナスとなってしまう場合)は解析の対象外となります。
- ピーク値の加算/減算が行われたフレームをサンプルとしてサンプル数を計測します。
解析結果
解析結果は以下の通りです。
ゲートウェイ先Ch毎の解析結果
- ピーク値(そのときのタイムスタンプ)
- サンプル数
対象フレームの解析結果(対象フレーム数分)
- ピーク値(そのときのタイムスタンプ)
- サンプル数