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通信設定

「Device Window」で接続中の MicroPeckerX の通信設定を行います。 モニタリング開始前に必ず行ってください。

基本操作

通信設定の流れを説明します。

  1. Device Windowを開く
    メニューやツールバーから「Device Window」を選択します。
Device Window
  1. 通信設定対象Chを選択
    「Device Window」左側のデバイス一覧にある「Ch*-1」(*は1~4のいずれか)をクリックすると、Protocol Setting 欄がLINバス用の通信設定表示に変わります。
    複数のMicroPeckerXを使用する場合は、LINバスのモニタを行うCh毎に通信設定を行ってください。

  2. リビジョン、ボーレートを選択
    Protocol Setting 欄にあるRevisionとBaudrateのプルダウンメニューでは、LIN仕様のリビジョンとLINバスの通信ボーレートをプリセットからそれぞれ選択できます。

Protocol Setting - リビジョン、ボーレート
  1. ビット幅を選択
    Protocol Setting 欄にあるBitWidthタブでは、SyncBreak等のビット幅をプリセットからそれぞれ選択できます。
Protocol Setting – BitWidth タブ
  1. ID定義を設定
    Protocol Setting 欄にあるID Definitionタブでは、IDごとのデータ長やチェックサム形式を設定できます。
Protocol Setting – ID Definition タブ
  1. ウェイクアップパルス幅、スリープ時間を設定
    Protocol Setting 欄にあるWakeup/Sleepタブでは、ウェイクアップパルス幅やスリープ時間をプリセットからそれぞれ選択できます。
Protocol Setting – Wakeup/Sleep タブ

以上でLINバス用の通信設定は完了です。


Device Window画面説明

Device Window
項目名説明
Device List
(①枠部分)
MicroPeckerX Control Softwareで認識されているMicroPeckerXのリストを表示します。
各Chの左側にあるチェックボックスのON/OFF切り替えで、Chの使用有無が設定可能です。
上矢印ボタンクリックすると、Device Listで選択しているMicroPeckerXのCh位置を、一つ上にあるMicroPeckerXと入れ替えます。
例えば、Ch2に割り当てられたMicroPeckerXを選択していた場合、該当のMicroPeckerXはCh1に割り当てられます(Ch1に割り当てられていたMicroPecerXはCh2に割り当て)。
下矢印ボタンクリックすると、Device Listで選択しているMicroPeckerXのCh位置を、一つ下にあるMicroPeckerXと入れ替えます。
例えば、Ch2に割り当てられたMicroPeckerXを選択していた場合、該当のMicroPeckerXはCh3に割り当てられます(Ch3に割り当てられていたMicroPecerXはCh2に割り当て)。
Device InfoSerialDevice Listで選択したMicroPeckerXのSerial番号を表示します。
ModelDevice Listで選択したMicroPeckerXのModelを表示します。
Blink LEDボタンクリックすると、Device Listで選択しているMicroPeckerXの緑色と黄色のLEDが点滅します。
再度クリックするとLEDが消灯します。
これにより、Device Listで選択しているMicroPeckerXを判別することが可能です。
Device Refresh]ボタンクリックすると、PCに接続されているMicroPeckerXの再認識を行うことができます。
Protocol Setting
(②枠部分)
Device ListでSerial番号が表示された箇所を選択した場合は、MicroPeckerXに登録されているライセンスを表示します。
Device ListでCh番号が表示された箇所を選択した場合は、通信設定画面を表示します。
認識していないデバイスを選択した場合、「No Device」を表示します。

Protocol Setting

LINバス用Protocol Setting
項目名説明
Protocol Setting選択中のCh情報を表示します。
RevisionLIN仕様のリビジョンを設定します。以下のプルダウンから選択できます。
1.3, 2.0, 2.1, 2.2, 2.2A
Baudrate通信ボーレートを設定します。以下のプルダウンから選択できます。
500, 600, 1k, 1200, 2400, 4800, 5k, 9600, 10k, 10417, 14400, 15k, 19200, 20k, 25k, Custom [bps]
設定項目切り替えタブ「BitWidth」、「ID Definition」、「Wakeup/Sleep」の各タブをクリックすると、①枠部分に表示される設定項目を切り替えることができます。
各設定項目の詳細は、それぞれ以下を参照してください。
BitWidth ID Definiiton Wakeup/Sleep
Default Allボタンクリックすると、対象ChのProtocol Settingの設定内容をデフォルト値にします。
詳細はDevice Settingデフォルト値を参照してください。

BitWidthタブ

BitWidthタブでは、ヘッダ部及びレスポンス部における各フレーム間のビット幅を設定できます。

BitWidthタブ
項目名説明
Sync Breakヘッダ部のブレークフィールドのビット幅を設定します。設定可能範囲は「10~26」です。
Sync Break Delimiterヘッダ部のブレークフィールドとシンクバイトフィールドとの間のビット幅を設定します。設定可能範囲は「1~20」です。
Header Spaceヘッダ部のシンクバイトフィールドと保護フィールドとの間のビット幅を設定します。設定可能範囲は「0~20」です。
Inter Frame Response Spaceヘッダ部とレスポンス部との間のビット幅を設定します。設定可能範囲は「0~20」です。
Inter Byte Spaceレスポンス部のデータ間、並びにデータとチェックサムとの間のビット幅を設定します。設定可能範囲は「1~20」です。
[Defaultボタンクリックすると、対象ChのBitWidthタブにある設定内容のみをデフォルト値にします。リビジョン、ボーレート、他のタブにある設定内容はそのままです。
詳細はDevice Settingデフォルト値を参照してください。
Header現在のビット幅設定に基づくヘッダ部のビット長を表示します。いずれかのビット幅を変更するとビット長も即座に更新されます。
ヘッダ部のビット長がLIN仕様で定められた上限(47.6ビット)を超える場合は「Exceeds Max Header Length!」のメッセージを表示します。ただし、このメッセージが表示された場合でもモニタを開始することは可能です。
DL「DL」(データ長)をプルダウン(1~8)から選択すると、LIN仕様で定められたフレームのビット長の上限を「Max」に、ビット幅設定と選択したデータ長に基づくフレームヘッダ部のビット長を「Total」にそれぞれ表示します。いずれかのビット幅、またはデータ長を変更すると、ビット長も即座に更新されます。
Totalのビット長がMaxのビット長を超える場合は「Exceeds Max Frame Length!」のメッセージを表示します。ただし、このメッセージが表示された場合でもモニタを開始することは可能です。
Max
Total

ID Definitionタブ

ID Definitionタブでは、IDごとのデータ長やチェックサム形式を設定できます。

ID Definitionタブ
項目説明補足事項
ID定義表
(①枠部分)
DL各IDのデータ長を表示します。データ長を変更したい場合は「DL Setting」から行ってください。
DL Setting各IDのデータ長を設定します。一番左の枠が「1」、一番右の枠が「8」を意味しており、クリックした枠の位置に基づいてデータ長を変更できます。
データ長を変更すると、「DL」の表示も変更されます。
Checksum Typeチェックサムの形式を設定します。「Classic」または「Enhanced」をクリックすると、その形式に変更できます。
ID番号タブ
(00, 10, 20, 30)
タブをクリックすると、ID定義表の一番上に表示されるIDをクリックしたタブに変更します。例えば「10-」のタブをクリックした場合、ID定義表の一番上のIDは10Hとなります。
On LIN1.3LIN仕様のリビジョンが1.3の場合におけるID定義を設定します。ラジオボタンの選択肢とそれぞれの意味合いは以下の通りです。
【Fixed】 標準のID定義(デフォルト値と同じ)で固定となります。
【Edited】 ID定義表から変更できます。
リビジョン1.3以外の場合、この設定は選択できません(常に「Edited」が選択された扱いとなります)。
[Defaultボタンクリックすると、対象ChのID Definitionタブにある設定内容のみをデフォルト値にします。リビジョン、ボーレート、他のタブにある設定内容はそのままです。詳細はDevice Settingデフォルト値を参照してください。

Wakeup/Sleepタブ

Device Settingデフォルト値

対象Chの「Protocol Setting」各タブの設定を、インストール時の既定値に戻します。

  • Revision、Baudrate、BitWidth、ID Definition、Wakeup/Sleep の各設定を既定値に戻します。
  • 対象Ch以外の設定や他ウィンドウの設定には影響しません。

Wakeup/Sleepタブでは、ウェイクアップシグナルの送信幅、スリープモードへの遷移条件などを設定できます。

Wakeup/Sleepタブ
項目説明補足事項
Wakeup Widthウェイクアップシグナルの送信幅をマイクロ秒単位で設定します。プルダウンメニューの選択肢は以下の通りです。
50, 100, 150, 200, 250, 300, 350, 400, 450, 500, 550, 600, 650, 700, 750, 800, 850, 900, 950, 1000, 2000, 3000, 4000, 5000, 6000, 7000, 8000, 9000, 10000
リビジョン1.3の場合、この設定は選択できません(8ビット長で固定)。
Wakeup Waitウェイクアップシグナルを受信してから、LINスケジュールを開始(スリープモードから復帰)するまでの待ち時間をミリ秒単位で設定します。設定可能範囲は「0~100」です。この設定はマスターノードの場合にのみ適用されます。
Sleep Timeスリープモードへ自動遷移するまでのLINバスのアイドル時間を秒単位で設定します。プルダウンメニューの選択肢は以下の通りです。
4, 5, 6, 7, 8, 9, 10
リビジョン1.3または2.0の場合、アイドル時間はそれぞれ以下となり、この設定は選択できません。
【リビジョン1.3】 「Sleep by 25,000bit Idle(LIN 1.3 Only)」の設定に基づきます。
【リビジョン2.0】 アイドル時間は4秒固定です(変更不可)。
Sleep by 25,000bit Idle(LIN 1.3 Only)LIN仕様のリビジョンが1.3の場合に、アイドル時間によるスリープモードへの自動遷移を行うかどうかを設定します。チェックボックスのON/OFF切り替えによるそれぞれの意味合いは以下の通りです。
【ON】 25000ビット長のアイドル時間でスリープモードに自動遷移します。
【OFF】 スリープモードへの自動遷移は行われません。
リビジョン1.3以外の場合、この設定は選択できません。