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GW設定ファイルの仕様および各シートの説明

本製品は、ExcelフォーマットのGW設定ファイルを使って、MicroPeckerX InstaGWの各種設定を行います。
本章では、GW設定ファイルの仕様と設定方法を説明します。

注意

GW設定ファイルのテンプレート(ConfigTemplate.xlsx)は、MicroPeckerX InstaGWのパッケージフォルダ内に配置されています。
GW設定ファイルのテンプレートは、任意のフォルダにコピーしてご使用ください。

GW設定ファイルの仕様

シート名

GW設定ファイルのExcelシートは、「Com」、「Immediate GW」、「Gateway」、「Periodic Frame」の順になります。その後にシートを追加する事は可能です。

シート名

「Com」シートの設定項目

Comシートでは、通信設定を行います。本設定は必須項目となります。

「Com」シートの設定項目
項目説明設定値
Arbitration PartBaudrateアービトレーション部のボーレート以下から選択
125k、250k、500k、1M
Sample Pointアービトレーション部のサンプルポイント以下から選択
60%、65%、70%、75%、80%、85%
Payload PartBaudrateペイロード部のボーレート以下から選択
500k、1M、2M、4M、5M
Sample Pointペイロード部のサンプルポイント以下から選択
60%、65%、70%、75%、80%、85%
Terminator終端抵抗の使用/未使用以下から選択
Use(使用)、Not Use(未使用)
Immediate Gateway Protocol即時GW時の送信プロトコル以下から選択
CAN、CAN FD
注意事項

読み込んだGW設定ファイルにて、通信設定のアービトレーション部とペイロード部のボーレートが以下の組み合わせとなる場合、ペイロード部のボーレートが強制的に補正されます。

アービトレーション部のボーレートペイロード部のボーレート
補正前補正後
125kbps1Mbps、2Mbps、4Mbps、5Mbps500kbps
250kbps4Mbps、5Mbps2Mbps
1Mbps500kbps1Mbps

読み込んだGW設定ファイルにて、通信設定のペイロード部のボーレートとサンプルポイントが以下の組み合わせとなる場合、ペイロード部のサンプルポイントが強制的に補正されます。

ペイロード部のボーレートペイロード部のサンプリングポイント
補正前補正後
2Mbps、4Mbps65%、75%、85%補正前の-5%(60%、70%、80%)
5Mbps60%、65%、70%、80%、85%75%

「Immediate GW」シートの設定項目

Immediate GWシートでは、即時GWの設定が可能です。

即時GW機能は、MicroPeckerX本体のハードウェア機能を使ったGW処理のため、遅延の少ない瞬時のGWが可能です。
CH1->CH2、CH2->CH1のGW送信を最大32個のIDまで設定可能です。

指定IDのフレームを受信した際に、片方のCHで指定したプロトコル、DLの同一IDフレームを送信します。
また、GW対象ID、DLは、アスタリスク表記によるワイルドカード指定が可能です。

「Immediate GW」シートの設定項目
項目説明設定値
Ena設定の有効/無効以下から選択
0(無効)、1(有効)
GW Routing(Ch)
From -> To
GWの転送方向(Ch)以下から選択
1->2、2->1
ID(Hex)GWするID値(右側)は16進数で入力
フォーマット(左側)は以下から選択
Std.(標準ID)、Ext.(拡張ID)
DLGWするDL以下から選択
*(不問)、1、2、3、4、5、6、7、8、12、16、20、24、32、48、64
注意事項

即時GWでは、GW先のプロトコル(CANまたはCAN FD)は、通信設定の「Immediate Gateway Protocol」と同じです。
また、GW先がCANの場合、データ長は以下の通りとなります。

GW元のプロトコルデータ長
CANそのまま
CAN FD最大8バイト(先頭から)

即時GWでは、エラーパッシブ状態のノードから送られてきているCAN FDフレーム(ESI = 1のフレーム)はGWされます(通常のGWではフィルタリングされます)。

「Gateway」シートの設定項目

Gatewayシートでは、通常GWの設定が可能です。

「Gateway」シートの設定項目

通常GW機能は、MicroPeckerX本体のソフトウェア処理によるGWです。そのため、GW送信を任意のタイミングにずらすなどの設定や、GW元とGW先で異なるIDを設定するID変換が可能です。

CH1->CH2、CH2->CH1のGW送信を最大64個のIDまで設定可能です。

指定IDのフレームを受信した際に、片方のCHで指定したプロトコル、ID、DLのフレームを送信します。また、送信するタイミングは任意にずらすことが可能です。

項目説明設定値
Ena設定の有効/無効以下から選択
0(無効)、1(有効)
GW Routing(Ch)
From -> To
GWの転送方向(Ch)以下から選択
1->2、2->1
GW FromProtocolGW元のプロトコル以下から選択
CAN、CAN FD
ID(Hex)GW元のID値(右側)は16進数で入力
フォーマット(左側)は以下から選択Std.(標準ID)、Ext.(拡張ID)
DLGW元のDL以下から選択
1、2、3、4、5、6、7、8、12、16、20、24、32、48、64
GW ToProtocolGW先のプロトコル以下から選択
CAN、CAN FD
ID(Hex)GW先のID値(右側)は16進数で入力
フォーマット(左側)は以下から選択Std.(標準ID)、Ext.(拡張ID)
DLGW先のDL (※)以下から選択
1、2、3、4、5、6、7、8、12、16、20、24、32、48、64
Delay(ms)GW元で受信した後からGW先で送信するまでの遅延時間10進整数で入力(単位:ms)

※GW先のDLがGW元のDLより短い場合、超過分のデータはカットされます。 (例:GW元のDLが8、GW先のDLが5の場合、D6以降はカット)

「Periodic Frame」シートの設定項目

Periodic Frameシートでは、周期送信設定が可能です。
MicroPeckerX InstaGWから任意のCHへフレームデータを周期送信ができます。

GW処理を併用しながら、各CHの周期送信が可能ですので、スタンドアロンの模擬ノードとしても利用できます。

「Periodic Frame」シートの設定項目
項目説明設定値
Ena設定の有効/無効以下から選択
0(無効)、1(有効)
Ch送信Ch以下から選択
1(CH1)、2(CH2)
ID(Hex)送信するID値(右側)は16進数で入力
フォーマット(左側)は以下から選択Std.(標準ID)、Ext.(拡張ID)
Protocol送信プロトコル以下から選択
CAN、CAN FD
DL送信DL以下から選択
1、2、3、4、5、6、7、8、12、16、20、24、32、48、64
TimingCycle(ms)送信周期10進整数で入力(単位:ms)
Offset(ms)送信オフセット10進整数で入力(単位:ms)
Data(Hex)D1~D64送信データ (※)以下から選択
CAN、CAN FD

※ 送信DLを超えるデータは入力不要です。 (例:送信DLが8の場合、D9以降は入力不要)