CANとCAN FDのプロトコルを変換する
MicroPeckerX InstaGWを使って、CAN通信プロトコルとCAN FD通信プロトコルを変換します。
製品使用イメージ
Ch1(CANFD)とCh2(CAN)でプロトコルゲートウェイを行います。 GW設定ファイルの記述例は以下のとおりです。
共通設定
Comシート
- 各Chの「Arbitration Part」「Payload Part」のボーレート設定を行います。 この接続例では、Ch1をCAN FD、Ch2をCANのボーレート設定になります。
- 即時GWを使用する場合は、「Immedate GW Protocol」が各Chのプロトコル設定になります。 この接続例では、Ch1をCAN FD、Ch2をCANの設定になります。
即時GWを使用する場合
Immediate GWシート
- 即時GWは遅延の少ないゲートウェイ[*]が可能です。
- 各ChのプロトコルゲートウェイするCAN IDの設定を行います。 この接続例では、1->2(CAN FD->CAN)の対象CAN ID 200,201,202。 2->1(CAN->CAN FD)の対象CAN ID 100,101,102を設定しています。
- 即時GWは、最大32のCAN IDを設定することができます。
[*]:ゲートウェイレイテンシー3.5μs程度 CAN FD通信(アービトレーションフェーズ500kbps、データフェーズ2Mbps)での計測値
通常GWを使用する場合
Gatewayシート
- 通常GW[*]はID付替、任意のタイミングでの送信設定が可能です。
- 各ChのゲートウェイするCAN IDの設定を行います。 この接続例では、1->2(Ch1->Ch2)をCAN FD->CANへプロトコル変換を設定しています。 また、ゲートウェイ対象CAN IDは、CAN ID 200 -> CAN ID 180等、ID付替も設定しています。
- Ch1のCAN ID 200, 201, 202, 203は、Ch2へゲートウェイする際、5msの遅延を付与し てゲートウェイ設定をしています。
- 通常GWは、最大64のCAN IDを設定することができます。
[*]:ゲートウェイレイテンシー12.5μs~20μs程度(データ長依存) CAN FD通信(アービトレーションフェーズ500kbps、データフェーズ2Mbps)での計測値
即時GWと通常GW
即時GWと通常GWは併用することができます。
即時GWは最大32のCAN ID設定、通常GWは最大64のCAN ID設定ができますので、併用することで、最大96のCAN IDのゲートウェイ設定が可能となります。