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モニタリング画面概要

本ページでは、メッセージ認証機能プラグインのモニタリング画面について説明します。
この画面では、車載通信のセキュリティメッセージの送受信状況や、各IDごとの設定をリアルタイムで確認できます。

Security Window

セキュリティメッセージログ

セキュリティメッセージログは、送受信された全てのセキュリティ関連メッセージを一覧表示する機能です。
「いつ」「どのチャンネルで」「どんなメッセージが」「正しく認証されたか」などを確認できます。

ヒント
  • 通信異常や認証失敗が発生した場合、どのIDで/どの時刻に/どの原因で失敗したかをすぐに確認可能です。
  • セキュリティ検証やログ解析の際に、メッセージごとの状態変化を時系列で追跡できます。
Security Window Msg
大項目詳細項目説明
ログ表示部送受信したセキュリティメッセージを表示します。
Time送受信した時間を表示します。
「Option」ダイアログの「Time Stamp Form」で設定した形式で表示します。
Ch送受信したチャンネルを表示します。
Protocolプロトコル種別(CAN/CAN FD)を表示します。
Dir送受信方向を表示します。「T」は送信、「R」は受信をそれぞれ意味します。
FormatCAN IDの種類を表示します。「Std.」は標準ID、「Ext.」は拡張IDをそれぞれ意味します。
IDCAN IDを表示します。
DLCデータ長を表示します。
CheckMAC検証結果(OK/NG)を表示します。OKは認証成功、NGは認証エラーをそれぞれ意味します。
Prefixプリフィックス値(16進数)を表示します。(※1)
Postfixポストフィックス値(16進数)を表示します。(※1)
FVFV(Freshness Value)を表示します。(※1)
MAC認証用MAC値を表示します。(※1)
V.CountMAC検証回数を表示します。
Payloadデータ領域(ペイロード)の値を表示します。(※1)
Element Data(※2)Prefixログ表示部で選択したセキュリティメッセージのプリフィックスの要素を表示します。(※3)
Postfixログ表示部で選択したセキュリティメッセージのポストフィックスの要素を表示します。(※3)

※1: 各項目はビッグエンディアンの左寄せで表示します。
※2: モニタリング中は非表示となります。
※3: Element Dataの要素は以下の表示となります。また、表示項目は「Element Setting」での設定内容に基づきます。

項目説明
Name要素の名称を表示します。
Value要素の値(16進数)をビッグエンディアンの右寄せで表示します。

Security ID List

Security ID Listは、現在設定されている全てのCAN IDごとの認証パラメータを一覧表示する画面です。
各IDに対して、どんなセキュリティ設定になっているかを一目で確認できます。

ヒント
  • 複数のIDに異なる認証設定を行った場合や、設定ミスが疑われる場合に一括で確認・見直しができます。
  • どのIDが「認証有効」になっているか、運用ルール通りにセットされているかをすぐに把握できます。
Security Window ID List
項目説明
ID設定されているCAN IDを表示します。「Std.」は標準ID、「Ext.」は拡張IDをそれぞれ意味します。
DLCデータ長を表示します。
Mode(※1)メッセージの送信モードを表示します。表示内容は以下の通りです。
・Monitor:モニタ専用メッセージ
・Periodic:周期送信メッセージ( Target Frame Info の Cycle で設定した送信周期ごとにデータフレームを送信)
Crypto ProtocolMAC生成で使用している暗号プロトコルを表示します。
MAC Pos.生成したMACの一部が配置されるデータフレームのData領域のビット位置を「Motorola sequential」で表示します。
例えば、「40-63」と表示されている場合、Data領域の「40~63ビット」(D6からD8まで)に、MACの上位24ビットが配置されることを意味します。
FV Pos.(※2)FVが配置されるデータフレームのData領域のビット位置を「Motorola sequential」で表示します。
例えば、「32-39」と表示されている場合、Data領域の「32~39ビット」(D5)に、FVが配置されることを意味します。
MAC PrefixMAC計算に使うプリフィックス値の生成元を表示します。(※3)
MAC PostfixMAC計算に使うポストフィックス値の生成元を表示します。(※3)
PayloadデータフレームのData領域で、MACの元となるデータのペイロードとして扱われるビット位置を「Motorola sequential」で表示します。
例えば、「0-31」と表示されている場合、Data領域の「0~31ビット」(D1からD4まで)が、ペイロードとして扱われることを意味します。

※1: 「Monitor」モードは受信のみ、「Periodic」は一定周期で送信する設定です。
※2: FVを使用しない場合は、「NotUsed」を表示します。
※3: コールアウトDLLが生成する値を使用する場合は「Callout」、使用しない場合は「NotUsed」を表示します。