シーケンスとステータス遷移
本章では、本製品のシーケンスと、MicroPeckerステータスの遷移について説明します。
シーケンスとステータス遷移
本製品のシーケンスは以下のようになります。
実線枠の項目は必須の処理、点線枠の項目は必須でない処理をそれぞれ表します。
また、☆印は使用するMicroPeckerXの台数、★印は使用するMicroPeckerXの総CH数に応じて、複数回コールすることをそれぞれ表します。
モニタリングシーケンス
シーケンス表
| # | API | 処理 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1 | MPXOpen | MicroPeckerX本体を認識 | 認識させたいMicroPeckerX本体を全てPCに接続してから、本APIを1回だけ呼び出します。 |
| 2 | MPXSetCANParam | 通信パラメータを設定 | 使用するCHごとに本APIを呼び出します(通信パラメータはCHごとに独立して設定できます)。 |
| 3 | MPXSetGetLogMode | ログ取得モードを設定 | 使用するCHごとに本APIを呼び出します(ログ取得モードはCHごとに独立して設定できます)。 本APIを呼び出さなかったCHは、コールバック関数モードで動作します。 |
| 4 | MPXSetLogCallBack | ログ情報取得用のコールバック関数を設定 | #3でログ取得モードをコールバック関数モードに設定したCHごとに本APIを呼び出します(CHごとに異なるコールバック関数を設定できます)。 ログ取得APIモードに設定したCHに対しては、本APIの呼び出しは不要です。 |
| 5 | MPXMonitorStart | モニタリング開始 | 使用するMicroPeckerX本体ごとに本APIを呼び出します。 複数のMicroPeckerX本体を同期動作させる場合は、スレーブモードで動作させる全てのMicroPeckerX本体のモニタリングを開始してから、マスタモードで動作させるMicroPeckerX本体のモニタリングを開始してください。 |
| 6 | MPXGetLog または MPXGetLogEx | ログ情報取得 | ログ取得モードをログ取得APIモードに設定した場合は、CHごとに本APIを定期的に呼び出してログ情報を取得する必要があります(ログ情報を取得しない状態が続くとバッファオーバーランが発生)。 コールバック関数モードに設定した場合は、本APIの呼び出しは不要です。 |
| 7 | MPXMonitorStop | モニタリング停止 | モニタリングを停止させるタイミングで、使用するMicroPeckerX本体ごとに本APIを呼び出します。 複数のMicroPeckerX本体を動作させている場合は、マスタモードで動作しているMicroPeckerX本体のモニタリングを停止させてから、スレーブモードで動作しているMicroPeckerX本体のモニタリングを順次停止させてください。 |
| 8 | MPXClose | MicroPeckerX本体の認識を解除 | 認識中のMicroPeckerX本体の認識を解除する場合は、本APIを1回だけ呼び出します。 MicroPeckerX本体を認識させた状態で再度モニタリングを開始したい場合は、#2から処理をやり直してください。 |
シミュレーションシーケンス
シーケンス表
| # | API | 処理 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1 | MPXOpen | MicroPeckerX本体を認識 | 認識させたいMicroPeckerX本体を全てPCに接続してから本APIを呼び出してください。 |
| 2 | MPXSetCANParam | 通信パラメータを設定 | 使用するCHごとに本APIを呼び出します(通信パラメータはCHごとに独立して設定できます)。 |
| 3 | MPXSetGetLogMode | ログ取得モードを設定 | 使用するCHごとに本APIを呼び出します(ログ取得モードはCHごとに独立して設定できます)。 本APIを呼び出さなかったCHは、コールバック関数モードで動作します。 |
| 4 | MPXSetLogCallBack | ログ情報取得用のコールバック関数を設定 | #3でログ取得モードをコールバック関数モードに設定したCHごとに本APIを呼び出します(CHごとに異なるコールバック関数を設定できます)。 ログ取得APIモードに設定したCHに対しては、本APIの呼び出しは不要です。 |
| 5 | MPXSetSlot | モニタリング前のスロット情報設定 | 必要に応じて、スロット情報を設定してください。 |
| 6 | MPXMonitorStart | モニタリング開始 | 使用するMicroPeckerX本体ごとに本APIを呼び出します。 複数のMicroPeckerX本体を同期動作させる場合は、スレーブモードで動作させる全てのMicroPeckerX本体のモニタリングを開始してから、マスタモードで動作させるMicroPeckerX本体のモニタリングを開始してください。 |
| 7 | MPXGetLog または MPXGetLogEx | ログ情報取得 | コールバック関数モードでの動作時は、MPXGetLogまたはMPXGetLogExの呼び出しは不要です。 ログ取得APIモードでの動作時は、ログ情報が必要であれば、MPXGetLog またはMPXGetLogExでログ情報を定期的に取得してください。 なお、ログ情報を取得しなかったことでバッファオーバーランが発生した場合でも、動作に問題はありません。 |
| 8 | MPXChangeSlot または MPXSendSlot または MPXDirectSend | モニタリング中のスロット情報設定 スロット送信要求 フレーム送信 | 必要に応じて、スロット情報の変更、またはデータの送信を行ってください。 |
| 9 | MPXMonitorStop | モニタリング停止 | モニタリングを停止させるタイミングで、使用するMicroPeckerX本体ごとに本APIを呼び出します。 複数のMicroPeckerX本体を動作させている場合は、マスタモードで動作しているMicroPeckerX本体のモニタリングを停止させてから、スレーブモードで動作しているMicroPeckerX本体のモニタリングを順次停止させてください。 |
| 10 | MPXClose | MicroPeckerX本体の認識を解除 | 認識中のMicroPeckerX本体の認識を解除する場合は、本APIを1回だけ呼び出します。 MicroPeckerX本体を認識させた状態で再度モニタリングを開始したい場合は、#2から処理をやり直してください。 |
ログ再生シーケンス
シーケンス表
| # | API | 処理 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1 | MPXOpen | MicroPeckerX本体を認識 | 認識させたいMicroPeckerX本体を全てPCに接続してから本APIを呼び出してください。 |
| 2 | MPXSetCANParam | 通信パラメータを設定 | 使用するCHごとに本APIを呼び出します(通信パラメータはCHごとに独立して設定できます)。 |
| 3 | MPXSetGetLogMode | ログ取得モードを設定 | 使用するCHごとに本APIを呼び出します(ログ取得モードはCHごとに独立して設定できます)。 本APIを呼び出さなかったCHは、コールバック関数モードで動作します。 |
| 4 | MPXSetLogCallBack | ログ情報取得用のコールバック関数を設定 | #3でログ取得モードをコールバック関数モードに設定したCHごとに本APIを呼び出します(CHごとに異なるコールバック関数を設定できます)。 ログ取得APIモードに設定したCHに対しては、本APIの呼び出しは不要です。 |
| 5 | MPXSetLogRequestCallBack | ログ再生用データ要求時のコールバック関数設定 | ログ再生モード、またはバースト転送モード(ログ再生)での動作中に、MicroPeckerX本体からログ再生用データを要求された時のコールバック関数を設定します。 |
| 6 | MPXSetLogReplayData | ログ再生用データ送信 | MicroPeckerXは、ログ再生用データを保持するための領域として、16384バイトのバッファを2つ有していますので、あらかじめMPXSetLogReplayDataを2回呼び出して、最大32768バイト分のデータを転送してください。 ただし、データサイズが16384バイト未満の場合は、1回の呼び出しで問題ありません。 |
| 7 | MPXLogReplayStart | ログ再生モードまたはバースト転送モードの送信開始 | モニタリングの開始直後からログ再生用 データの送信を開始したい場合は、モニタリングを開始する前にMPXLogReplayStartを呼び出してください。 |
| 8 | MPXMonitorStart | モニタリング開始 | 使用するMicroPeckerX本体ごとに本APIを呼び出します。 複数のMicroPeckerX本体を同期動作させる場合は、スレーブモードで動作させる全てのMicroPeckerX本体のモニタリングを開始してから、マスタモードで動作させるMicroPeckerX本体のモニタリングを開始してください。 |
| 9 | MPXGetLog または MPXGetLogEx | ログ情報取得 | コールバック関数モードでの動作時は、MPXGetLogまたはMPXGetLogExの呼び出しは不要です。 ログ取得APIモードでの動作時は、ログ情報が必要であれば、MPXGetLogまたはMPXGetLogExでログ情報を定期的に取得してください。 なお、ログ情報を取得しなかったことでバッファオーバーランが発生した場合でも、動作に問題はありません。 |
| 10 | MPXLogReplayStart またはMPXLogReplayStop | ログ再生モードまたはバースト転送モードの送信開始 ログ再生モードまたはバースト転送モードの送信停止 | モニタリング中にログ再生用データの送信を開始したい場合はMPXLogReplayStartを、送信を停止したい場合はMPXLogReplayStopを、それぞれ呼び出してください。 |
| 11 | MPXSetLogReplayData | ログ再生用データ送信 | MicroPeckerXからログ再生用データを要求された場合は、コールバック関数からの情報に基づいて、可能な限り早めにログ再生用データを転送してください。 ログ再生用データの転送が遅れた場合は、その後の通信でタイムアウトエラーが発生します。 |
| 12 | MPXMonitorStop | モニタリング停止 | モニタリングを停止させるタイミングで、使用するMicroPeckerX本体ごとに本APIを呼び出します。 複数のMicroPeckerX本体を動作させている場合は、マスタモードで動作しているMicroPeckerX本体のモニタリングを停止させてから、スレーブモードで動作しているMicroPeckerX本体のモニタリングを順次停止させてください。 |
| 13 | MPXClose | MicroPeckerX本体の認識を解除 | 認識中のMicroPeckerX本体の認識を解除する場合は、本APIを1回だけ呼び出します。 MicroPeckerX本体を認識させた状態で再度モニタリングを開始したい場合は、#2から処理をやり直してください。 |