ログレコードの一括編集
複数件のログレコードを一括で追加/削除します。
ヒント
プロトコルがDIOまたはA/Dのログレコードは、削除のみ可能です(追加はできません)。
基本操作
複数件のログレコードを一括で追加する
- 「Generate」タブをクリックします。
- 「Generate」タブの各項目(タイムスタンプ、件数、プロトコル、データ等)の内容を適宜設定します。
詳細についてはこちらを参照してください。 - 「Generate」タブの
ボタンをクリックします。これにより、「Generate」タブの設定内容に基づいてログレコードが追加されます。
- ログレコードをさらに追加したい場合は、手順2と手順3を繰り返します。
ヒント
手順3を実施した際に、タイムスタンプとChが同一のログレコードが既にログ表示部に存在している場合は、「The log of the same time and Ch cannot be added.」のエラーダイアログが表示され、ログレコードは追加できません。
特定範囲のログレコードを一括で削除する
ログ表示部を右クリックすると以下のメニューが表示され、それぞれ特定の範囲にあるログレコードをまとめて削除することができます。
| メニュー | 説明 |
|---|---|
| Delete from this log before | ログ表示部で選択中のログレコードよりも上にあるログレコードを全て削除します。 |
| Delete from this log ahead | ログ表示部で選択中のログレコードよりも下にあるログレコードを全て削除します。 |
| Delete the selected range | ログ表示部で選択中の範囲のログレコードを全て削除します。 |
| Delete excluding the selected range | ログ表示部で選択中の範囲を除いたログレコードを全て削除します。 |
ヒント
ログ表示部で複数のログレコードを範囲選択する場合は、選択範囲の起点とするログレコードを選択した後、Shiftキーを押下した状態で終点とするログレコードを選択します。
Generateタブの画面説明
| 項目名 | 説明 | |
|---|---|---|
| TimeStamp | Base | 追加するログレコードにおける最初のタイムスタンプを指定します。 直接入力、またはスピンボタンで変更可能です。 |
| Increment | 追加する2件目以降のログレコードに対して、Baseから順次加算するタイムスタンプの値を指定します。 数値は直接入力またはスピンボタンで、単位(s、ms、us)はプルダウンメニューでそれぞれ変更可能です。 | |
| Count | Count | 追加するログレコードの件数を指定します。 直接入力、またはスピンボタンで変更可能です。 |
| Overwrite | チェックを入れると、追加するログレコードにタイムスタンプと対象Chが既存のログレコードと同じものがログ表示部に含まれる場合、該当のログを上書きします。 | |
| Ch | ログレコードの対象Chをプルダウンメニューで選択します。 | |
| Protocol | ログレコードのプロトコルをラジオボタンで選択します。 | |
| Data | ログレコードのデータ等を指定します。 選択したプロトコルによって表示項目が変わります。詳細はそれぞれ以下を参照してください。 CAN/CAN FD LIN | |
| クリックすると、Generateタブの設定内容に基づいて、ログ表示部にCountで指定した件数のログレコードを追加します。 | ||
ヒント
Overwriteのチェックを外すと、追加するログレコードの一部でタイムスタンプと対象Chが既存のログレコードと重複する場合、 ボタンをクリックした際に「The log of the same time and Ch cannot be added.」のエラーダイアログが表示され、ログレコードは一切追加されません。
Dataの表示項目詳細
CAN/CAN FD
| 項目名 | 説明 | 表示条件 |
|---|---|---|
| Direction | フレームの送受信方向をラジオボタンで選択します。 | 常時 |
| State | フレームの状態(OKまたはNG)をプルダウンメニューで選択します。 | 常時 |
| Type | フレームの種類をプルダウンメニューで選択します。 プルダウンメニューの選択肢は、Stateによってそれぞれ以下となります。 【OK】 CAN FD Frame, CAN FD (no BRS) Frame, CAN Data Frame, CAN Remote Frame 【NG】 Bus Err., Err. Warning, Err. Passive, BusOff, BO Recovery, OverLoad, BusLock, Arb. Lost, Stuff Err., Form Err., Ack Err., CRC Err., RBit Err., DBit Err., AckDel Err. | 常時 |
| ID | フレームのIDを16進数で指定します。 | StateがOK |
| Std./Ext. | フレームのIDの形式をラジオボタンで選択します。 | StateがOK |
| DLC | フレームのデータ長をプルダウンメニューで選択します。 プルダウンメニューの選択肢は以下の通りです。 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 12, 16, 20, 24, 32, 48, 64 | StateがOK |
| Data | フレームのバイト毎のデータを16進数で指定します。 | StateがOK、かつTypeが以下のいずれか CAN FD Frame, CAN FD (no BRS) Frame, CAN Data Frame |
| Increment/Decrement | フレームのバイト毎のデータに対する増減設定を指定します。 増減の種類はプルダウンメニューで、増減の有効/無効はチェックボックスでそれぞれ変更可能です。 | StateがOK、かつTypeが以下のいずれか CAN FD Frame, CAN FD (no BRS) Frame, CAN Data Frame |
| Random | フレームのバイト毎のデータに対するランダム設定の有効/無効をチェックボックスで選択します。 | StateがOK、かつTypeが以下のいずれか CAN FD Frame, CAN FD (no BRS) Frame, CAN Data Frame |
| Value | 増減設定またはランダム設定におけるフレームのバイト毎のデータ設定を16進数で指定します。 Increment/DecrementとRandomの設定によって意味合いが異なります。詳細はこちらを参照してください。 | StateがOK、かつTypeが以下のいずれか CAN FD Frame, CAN FD (no BRS) Frame, CAN Data Frame |
ヒント
Increment/Decrementのプルダウンメニューで「Inc.(Range)」または「Dec.(Range)」を選択した場合、Randomは有効にできません。
LIN
| 項目名 | 説明 | 表示条件 |
|---|---|---|
| Direction | フレームの送受信方向をラジオボタンで選択します。 | TypeがB-Sleep以外 |
| State | フレームの状態(OKまたはNG)をプルダウンメニューで選択します。 | 常時 |
| Type | フレームの種類をプルダウンメニューで選択します。 プルダウンメニューの選択肢は、Stateによってそれぞれ以下となります。 【OK】 Header, Response, LIN Frm., Wakeup, Sleep, B-Sleep 【NG】 SyncBrk. Long, SyncBrk. Short, Parity Err., ShortMsg Err., Checksum Err., NoRes. Err., Bit Err., Framing Err., SyncField Err., H. Timeout, UART Err., Bus Err. | 常時 |
| SyncBreak Length | フレームのSyncBreak長をプルダウンメニューで選択します。 | Typeが以下のいずれか Header, LIN Frm., Sleep, SyncBrk. Short, Parity Err., SyncField Err. |
| Wakeup Width | フレームのウェイクアップパルス幅(単位us)を指定します。 | TypeがWakeup |
| ID | フレームのIDを16進数で指定します。 | Typeが以下のいずれか Header, Response, LIN Frm., Parity Err., ShortMsg. Err., Checksum Err., NoRes. Err., Framing Err., SyncField Err. |
| Checksum | フレームのチェックサム形式(ClassicまたはEnhanced)をプルダウンメニューで選択します。 | Typeが以下のいずれか Response、LIN Frm., Checksum Err. |
| DL | フレームのデータ長をプルダウンメニューで選択します。 プルダウンメニューの選択肢は以下の通りです。 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8 | Typeが以下のいずれか Response, LIN Frm., ShortMsg. Err., Checksum Err., Framing Err. |
| Data | フレームのバイト毎のデータを16進数で指定します。 | Typeが以下のいずれか Response, LIN Frm., ShortMsg. Err., Checksum Err., Framing Err. |
| Increment/Decrement | フレームのバイト毎のデータに対する増減設定を指定します。 増減の種類はプルダウンメニューで、増減の有効/無効はチェックボックスでそれぞれ変更可能です。 | Typeが以下のいずれか Response, LIN Frm., ShortMsg. Err., Checksum Err., Framing Err. |
| Random | フレームのバイト毎のデータに対するランダム設定の有効/無効をチェックボックスで選択します。 | Typeが以下のいずれか Response, LIN Frm., ShortMsg. Err., Checksum Err., Framing Err. |
| Value | 増減設定またはランダム設定におけるフレームのバイト毎のデータ設定を16進数で指定します。 Increment/DecrementとRandomの設定によって意味合いが異なります。詳細はこちらを参照してください。 | Typeが以下のいずれか Response, LIN Frm., ShortMsg. Err., Checksum Err., Framing Err. |
ヒント
Increment/Decrementのプルダウンメニューで「Inc.(Range)」または「Dec.(Range)」を選択した場合、Randomは有効にできません。
Increment/DecrementとRandomの設定によるログレコードのデータ
複数のログレコードを追加する場合、各々のログレコードのデータはIncrement/DecrementとRandomの有効/無効によって、それぞれ以下のようになります。
| Increment/Decrement | Random | 説明 |
|---|---|---|
| 無効 | 無効 | 追加する全てのログレコードにおいて、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 |
| 有効/Increment | 無効 | 追 加する最初のログレコードは、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 2件目以降のログレコードは、Dataに指定した値を基準として、Valueの値を順次加算した値がデータとなります。 例えば、Dataに10H、Valueに05Hを指定した場合、ログレコードのデータは1件目が10H、2件目以降は05Hを順次加算した値となります。 |
| 有効/Decrement | 無効 | 追加する最初のログレコードは、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 2件目以降のログレコードは、Dataに指定した値を基準として、Valueの値を順次減算した値がデータとなります。 例えば、Dataに10H、Valueに05Hを指定した場合、ログレコードのデータは1件目が10H、2件目以降は05Hを順次減算した値となります。 |
| 有効/Inc.(Range) | 無効 | 追加する最初のログレコードは、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 2件目以降のログレコードは、Dataに指定した値を基準として、01Hを順次加算した値がデータとなります。ただし、データがValueの値に到達すると、次のログレコードのデータはDataに指定した値に戻ります。 例えば、Dataに15H、Valueに25Hを指定した場合、ログレコードのデータは1件目が15H、2件目以降は01Hを順次加算した値となりますが、25Hに達した時点で次は15Hに戻ります。 |
| 有効/Dec.(Range) | 無効 | 追加する最初のログレコードは、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 2件目以降のログレコードは、Dataに指 定した値を基準として、01Hを順次減算した値がデータとなります。ただし、データがValueの値に到達すると、次のログレコードのデータはDataに指定した値に戻ります。 例えば、Dataに25H、Valueに15Hを指定した場合、ログレコードのデータは1件目が25H、2件目以降は01Hを順次減算した値となりますが、15Hに達した時点で次は25Hに戻ります。 |
| 無効 | 有効 | 追加する全てのログレコードにおいて、DataとValueに指定した値の範囲からランダムで選ばれた値がデータとなります。 例えば、Dataに20H、Valueに70Hを指定した場合、ログレコードのデータは20Hから70Hまでの範囲内でランダムに選ばれた値となります(DataとValueの値を入れ替えた場合も同様です)。 |
| 有効/Increment | 有効 | 追加する最初のログレコードは、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 2件目以降のログレコードは、Dataに指定した値を基準として、0からValueに指定した値までの範囲からランダムで選ばれた値を順次加算した値がデータとなります。 例えば、Dataに10H、Valueに05Hを指定した場合、ログレコードのデータは1件目が10H、2件目以降は00Hから05Hまでの範囲内でランダムに選ばれた値を順次加算した値となります。 |
| 有効/Decrement | 有効 | 追加する最初のログレコードは、Dataに指定した値がそのままデータとなります。 2件目以降のログレコードは、Dataに指定した値を基準として、0からValueに指定した値までの範囲か らランダムで選ばれた値を順次減算した値がデータとなります。 例えば、Dataに10H、Valueに05Hを指定した場合、ログレコードのデータは1件目が10H、2件目以降は00Hから05Hまでの範囲内でランダムに選ばれた値を順次減算した値となります。 |